グランフォンド伯耆2016参加

イヤー、きつかった、グランフォンド伯耆。

石見グランフォンドよりキツイと聞いてどんなものかと思ってエントリー。

石見と伯耆。キツさの質が違いますね。
石見は「がつん!」
伯耆は「じわじわ」と心を折に来る感じ。

ただ、走っている最中に
「2度と出たくない」と思わせるレベルが高かったのは伯耆ですね。

さて、前日。
矯正治療中の妹尾先生を残して、私は車中泊するために伯耆総合スポーツ公園に向かいました。

8時前に出発して11時ぐらいには到着。
米子も近くなりました。

今回はがっちり眠りたいので、オデッセイにエアーマットを装備。
さらにビール2本でアシスト予定。
おかげで、5時まではゆっくり眠られました。

朝目覚めて、天気は晴れ。
本日は昼から雨との予報ですが、きれいに大山は見えており米子の街も見下ろせます。以外に高いところまで登っているのを実感しました。

さあ、7時からスタート。
私は第5組。一人ひとり選手の名を読み上げてくれて、スタートはホーンがなります。

それなりに選手はみなアドレナリンが出ているようで、スタート直後からかっ飛ばしていきます。
出だしは下り基調なものですから時速60キロを超えるところもありヒヤヒヤ。
それでもみなさんガンガン行きます。

私はというと
「どうせ、ここは帰りに上るんでしょ」
って感じですでにブルーです。
しかも、しょっぱなからアクセル全開なので心拍数も上がり気味。なかなか落ち着きません。

アップアンドダウンを繰り返しながら、10キロいったところでやや長い上り坂。
車列が速度が下がったところでやっと落ち着きを取り戻し、自分にあった列車を探します。

それなりに疲れを感じつつ38キロ地点のCP1に到着。
噂には聞いていましたが、補給はショボい。
まあ、私の足ではガッツリ食べている余裕はないのでいいのですが。
お決まりのバナナに鳥取名物の?どら焼きをいただきます。

とにかく今年は昨年と同じコースプロファイルで足切りが1時間短縮されています。昨年をしりませんが、それでもギリのペースの気がして即座にスタートです。

次のCP2を目指すのですが、とにかくまっすぐな道がなく、登ったり下ったり。足をドンドン削り取ります。

今回。INAKAライドのスタッフジャージを着ていったのですが、何人のかたから声をかけて頂きました。
私もしっかりPRをしておきました。

そのうちの一人である邑南町から来られたMさんとしばらく並走。
結構足はあるのに今回はロングコースとな。明らかに遅い私が鉄人コース。大丈夫かなと不安になる。

 すごく長い坂、すごくきつい坂などはこの区間にはないのだけど、周りの景色が雄大なものだから、平坦にみえて実は2~3パーセントの勾配があったり、じわじわきます。

そしてこの区間は折り返しの選手とすれ違いますがトップ集団の早いこと。
ただ、もうすぐ折り返しなのねとわかるので嬉しい。

CP2に到着。
この地点で67キロ。普段なら何でもないはずですが、今回は結構来てます。
そして補給メニューはCP1と同じ。
今度はバナナとクリームパンをいただきました。

そこからコースは折り返しなるのでが、今度は僕より遅れている選手が見えます。
500、600番台は鉄人クラスなので、まだ、自分より後ろがいることに安堵します。

CP3はCP1と同じです。
ここに到着したのは11時過ぎぐらい。
CP4の関門時間は13時30分。
残り40キロを2時間20分です。
普通に考えれば楽勝なのですが、ここから山に入り、ヒルクライムが続きますしCP4(ロングのゴール地点)は朝、ブルーになったスタート地点。

ひょっとしたら間に合わなかも・・・。

弱気な気持ちが出始めました。しかも天気予通り雨も降り始まます。
もうこうなると、きっときれいな景色なんだろう周りも、目に入りません。

このころは足も攣りはじめ、もうこの足で鉄人コースに行くのは無理かも、とも思い始めました。

しか~し(チャリダー風)、
普段、朝のミーティングでスタッフに偉そうに訓示しているのに、自ら断念することはできません
弱気の虫と闘いながら、ペダルをこぎました。
なんとか1時過ぎには、CP4の運動公園が見えてきましたが、最後の坂はきつかった。

結局、13時15分にCP4に到着。
鉄人コースに向かう気持ちですが、弱気の虫も・・・。

そこに先にゴールしていたMさんが
「先生、やっぱり鉄人コース行きますか!さすがですね!」
とのたまいます。
これでは、さすがに行かないわけにもいかず、
「もちろん、行きます」と即答。

とは言え、疲れには勝てず制限ぎりぎりの13時25分まで休んで、いよいよ鉄人コースに出発。

 リスタート直後から雨足が強くなります。出発したことを少し後悔。

ここまで、来たら戻るわけにはいかず、行くしかないという心境。
迷いがなくなると不思議なものであまり疲れも感じません。売り切れたはずの足も回復してきました。 

コースプロファイル的にはきついはずですが、淡々と走ります。ほとんど一人旅なのですが、時折ぬかしたり、抜かされたり。リタイアして救護を待つ選手が応援してくれて励みになりました。

途中、絶望的に長い坂がありましたが、周りに2台同じようなペースで上がるチャリダーがおり、お互い坂に文句を言いつつ制覇。
この後、自販機のところで地元のライダーの人に
「ここまで来れば終わったようなものだね」
と言われた時は本当に嬉しかった。
この言葉があった為に、この後の坂は屁みたいなもの。足もますます軽くなり、ぺースがあがりました。

そして15時30分。制限を30分余してゴール。
嬉しいというより、ほっとしました。
自分の弱気に負けなかったことに安堵しました。
まだ、スタッフに大きな顔ができます

距離171キロ 獲得標高3329m 制限時間9時間 キツイ大会でした。

雨は残念でしたが、天気が良くて気温が上がればもっときつくなったはず。
結果オーライ、これも完走したから思えること。

来年は出るかわからないけれど、続いてほしい大会かな!