大山登山

オフロードバイクなんぞ買ったもんだからいきなりアウトドアに目覚めてしまった私。

とりあえず空いた休日、大仙に登ってみようと計画。ヤックルを駆りだし、行ってきました。

8時半には登山道下の駐車場に到着。
早くも満車です。そこはバイクのいいところで隅の空いたスペースに駐車。

しかし休日とはいえ、この人出。やはり山ブームなんですね。

さて、行きは王道の夏山登山口から入ります。
最初はお寺の参道を思わせるいい感じの山道。そばで歩いている親子もピクニックのよう。

とはいえ、一段一段の幅と高さがえげつない。
この序盤で飛ばしてしまうとえらいことになりそう(実際なりましたが)。

とりあえず、ソロ登山なので勢いよくぐんぐん登りますが、とにかく人が多くコーナーコーナーで大渋滞。自分のペースでは登れません。

ただ、渋滞を抜こうとするとおばちゃんあたりから
「頑張って~、超特急よ!」
と声をかけられ、休むに休めず颯爽と登らせられるまハメに・・・。

しかも5、6合目あたりから一段が膝の高さまであり子供たしはよじ登っている感じに。
さすがにこのあたりになってくると疲れを感じ始めました。
徐々に石段に手をつく回数が増えてきます。

このあたりでもまだ登山者をパスするばかりの私でしたが、後ろにピタリと追従する足音が。

「この俺様についてくるとは何奴!」
と振り返ると、見た感じ全く普段着姿の50代とおぼしきおっちゃん。
バリバリの登山部の大学生かと思いきや全くの一般人。しかし、足元を見るとゴム底のの地下足袋を履いている。

「で、出来る!このおっさん!!」

しばらくはこのおっちゃんと併走するもだんだん僕が遅れていく。
おっちゃんのスピードについていけない。

このまま無理をしてついていくとあとで足にきそうだと判断してマイペースに変更。

ふと気がつくと8合目まで登っており素晴らしい景色がみわたせます。

このあとは木道に出て、歩きやすくなりますが、猛烈な霧状態。
風も強く、細い木道の上を下りてきた登山者とすれ違うのが怖いほど。

それでも歩きやすい木道をしばらく歩き頂上へ。

頂上は・・・案の定ガスだらけで何も見えません。晴天ならば弓ヶ浜から韓国までみえていたことでしょう?

しかもひとは多いのでそんなにゆっくりもしておれません。

少し頂上で休んでいると、
「お、お兄ちゃん結構はやかったな!」
と喋りかけてくるおっちゃんが。

7合目までデットヒートを繰り広げていた地下足袋のおっちゃんです。

聞くところによると、大山登山はもう数え切れないほどらしく、大山のような山道は地下足袋がいいそうな。
ひとしきりおいちゃんのレクチャーを受け、さて帰るかと携帯をチェックしたところ
妻から
「朝、顔を腫らしたた患者さんが診て欲しいと訪ねてきたよ!
早く帰らんね」
とのメールが。

が、ガーン(゚д゚lll)

せっかくだから、米子で美味いカレーでも食べようと思っていたの(@_@;)。

ま、しょうがねえ。これも仕事だ!
と気を取り直し、下山へ。

来た道とは変えたいので行者道へと回る。

この道は往路と打って変わって人がいません。
行者道の名前の通り、天狗でも出てきそう。

時折、後ろから僕を抜いていきます。
行きのつけが帰りに出たという感じで、膝がガクガクでスピードが出ません。

3合目まで降りたところで崖崩れのような場所に出ました。
アベックが休んでいたので写真をお願いしたところ男性の方はすごく写真にこだわりがあるみたいで、何枚も取られるハメに。
(ま、モデルが私なのですからそんなにいい写真は撮れません)

行者道の終わりは大山寺に出ており、気持ちのいい参道に続きます。

登山の後にお寺に出るって何か心が洗われるようです

さ、今から4時間、ヤックルぶっ飛ばして帰って、患者さんでも診るか~!!