安蔵寺山ヒルクライムレース(本番)

参加してきました安蔵寺山ヒルクライムレース

5月にあった、プレ大会の後の本番レースです。
プレ大会で痛い目にあったのにまた性懲りも無く出てしまいました。
当然完走狙いです。

プレ大会では10kだったのが本番は15kに伸びてどんなんだろうと興味身心でした。

さて、当日。
プレ大会に引き続き雨。
自転車レースで雨はブルーです。

私は当日受付なので、朝4時半起き。

いまだに、何を用意してよいか分からずあたふたと荷物を車に詰めて出発。
途中の道の駅でロードの師匠Sさんと合流。

雨の降りしきる中、駐車場に到着。
すでに他の選手達はビンビンにローラー回しています

まあ、私の場合出ることが目的なので今回、周りの熱い選手を見ても慌てませんが、気合は入ります。
受付を済ませるとSさんもローラー練習。
他の選手もアップに余念がありませんが、私だけは車内で音楽鑑賞。
ただ、機材フェチの私は早い人たちがどんなマシンやホイールを使っているのか興味津々。特に今回、元乗鞍チャンプ?のIさんも来てるとあって、マシンチェックしまくりました。

そうこうしていると、我がロプロスの消防士A君登場。
彼は、私のような冷やかし組みと違って、真剣にで優勝をねらっているツワモノで好青年です。

プレ大会とは違って其処子に早そうな人がいっぱいです。
「マジでブービーかメーカーになりそう・・・。」
不安がよぎります。

ともあれ開会式も終わりスタートラインへ。
スタートラインに並ぶ途中に
「先生頑張って」
との声。
周りの住民の方の中に何人か患者さんの顔が。
「こんな遠くから通ってくれてるんだー。」
と感動しつつ、柔和な医者の顔から兵の顔にスイッチオン。
さあ、スタートです。

今回、マイペースがテーマなので益田マラソンのような無謀な飛び出しはしませんが、まあトップ集団の早いこと・・・。
こっちはのんびりポタリングです。
それでも頭の中は順位計算。
参加したCクラスは20人弱。ブービーメーカーだけは避けたいの一念。

ヒルクライムなので走り出してしまえば寒さや雨は気になりません。
プレ大会同様、キツイちゃーキツイのですが人数が多い分、あまり一人旅とはならずペースがつかみやすかったのが何よりでした。ただ途中から他のクラスも混ざってきて自分のポジションが分からなくなってきました。
中盤はやや下り坂もあり、雨のスリップによる落車だけは避けたいと思い凄くビビリながらコーナーをクリア。他の参加者達は猛烈な勢いで駆け抜けて行きます。

まあ、それでもプレ大会で走っている分、若干コースプロファイルも頭にあり後半はやや余裕?もありました。

とはいっても、ゴール間際ではフーフーいいながら息も絶え絶えでゴール。
おそらくブービーメーカーではないと思いつつ、ゴール地点の見覚えのあるトンネルに突入です。

自転車を降りた瞬間から寒さが襲ってきます。ゴールした人たちと談笑しながらも震えてきました。
この時点で、
「このヒルクライムの真の恐ろしいのはこれからの下りでは?」
ということに気づいてきました。

最後の選手が登り終わって、山を下りる頃にはカラダも冷え冷えに・・・。周りを見ると
「冬山登山か!」
と突っ込みたくなるほどの装備をした人もいます。
こちとら今から
「海水浴か!」
と自分自身で突っ込みたくなるほどの軽装備
「しくったー。秋山をなめてた!」

私のあまりの薄着にSさんが慌てて一枚インナーを貸してくれるほど。
この一枚で生き延びました。昇りもキツかったけど下りも地獄でした。
あまりの指の凍えぶりに感覚がなくなり指がもげたかと思ったほど。

下山後はソッコー温泉(松の湯)に飛び込みましたが、いい感じのぬるめの湯では一向に震えがおさまらず、
「おばちゃん、まき追加で~」
と心の中で叫んでいました。

しばらくして、ようやく唇と指先が妖怪人間の色から人間に戻ってきたところで、後がつかえているので表彰会場へ。

地域自治会の皆さんがテンションあげて迎えてくれてます。
食べきれないほどの豚汁、おにぎり。本当にありがたい。

鮎の塩焼きも売っていたので、ここは地域にお金を落とすのも参加者の義務?と思い鮎3匹イッキ食い(実は焼き鮎、チョット苦手)。
お腹もパンパンになり、さあ閉会式。

地元の自治会の方が一生懸命頑張ってるいい閉会式でした。

閉会式後、Sさんとまたさらにお互いの飛躍を誓い合いましたが、私にとっては忙しい診療の合間をぬってコレだけやれれば本望です。
ただ、男としては頑張っているアスリートの姿を見ると燃えちゃいます。
秋以降、学会や論文提出など仕事が山済み。
よい医者でありたいと願うことと、アスリートとして燃えたいと思うことの両立は難しいと思いますが、みんな僕以上に無い時間をけずってるんだろうな~と思います。

終わってみれば面白い大会でした。
来年以降も続くことを祈ります。
関係者の皆さんお疲れ様でした。